こんにちわ、サンタナです。
暗号通貨市場におけるハッカーは、様々な形で活動しています。
また、暗号通貨市場におけるハッカーによる被害もとてつもない金額です。
今回は、こうしたハッカーの活動やその対策について解説していきます。
下記が経歴です。
- 国内株式・貴金属投資歴13年
- 語学留学歴あり
- 暗号資産投資に没頭中
【暗号通貨投資】ハッカーの活動を知ることで自分がとる対策
暗号通貨市場の歴史を考えると、ハッキングによる被害はとてつもないものになります。
しかしそれは歴史だけにとどまらず、現在も続いています。
ハッカーは常にバグを探し、獲物を見つけ人々の暗号資産を狙っています。
ハッカーの活動を知って、取るべき対策をとりましょう。
取引所への攻撃
ハッカーは、暗号通貨を取引する取引所に対して攻撃を仕掛けることがあります。
これにより、ユーザーの資金が盗まれたり、取引所自体が乗っ取られたりする可能性があります。
過去には、いくつかの取引所で大規模なハッキングが発生し、数百万ドル以上の暗号通貨が盗まれるという事件も起きています。
暗号通貨取引所への攻撃は、ハッカーが取引所のセキュリティシステムを乗り越え、ユーザーの資金を盗むことを意図して行われます。
- ハッキング
ハッカーは、取引所のセキュリティに対する脆弱性を悪用し、システムに不正に侵入します。
彼らは取引所のデータベースやウォレットにアクセスし、ユーザーの暗号通貨を盗むことがあります。
ハッキングの手法には、ソフトウェアの脆弱性の悪用、不正アクセスによるパスワードの解読、またはシステムへの侵入に成功した従業員などによる内部の協力などが含まれます。 - DDoS攻撃
分散型サービス拒否(DDoS)攻撃は、取引所のウェブサーバーやネットワークを過負荷にさせ、一時的または長時間のサービス停止を引き起こします。
これにより、取引所の運営が混乱し、ハッカーは攻撃の隙をついて不正な操作を行うことができます。 - ソーシャルエンジニアリング
ハッカーは、取引所のスタッフや関係者になりすまし、内部の情報やアクセス権を入手することを試みる場合があります。
これにより、彼らは取引所のシステムに直接アクセスし、ユーザーの資金を盗むことができます。 - 内部関係者による攻撃
取引所内部の関係者が不正な行為を行い、ユーザーの資金や情報を盗むことがあります。
不正アクセスや不正取引、顧客データの漏洩などが含まれます。 - ウォレットへのアクセス
取引所は、ユーザーの資金を保管するためのウォレットを提供しています。
ハッカーは、ウォレットへのアクセス情報を盗むことにより、ユーザーの資金を不正に転送することがあります。
これには、フィッシング攻撃、マルウェアの使用、または不正に取得したアクセス情報の使用などが含まれます。
取引所への攻撃により、多額の暗号通貨を盗まれる事例は多く存在します。
これらの取引所への攻撃を回避するためには、取引所の対策が重要です。
- セキュリティ強化
取引所はセキュリティ対策を徹底する必要があります。
セキュリティの脆弱性を定期的に監視し、最新のセキュリティパッチやアップデートを適用することが重要です。
また、強力な暗号化技術やアクセス制御メカニズムを導入し、不正アクセスや情報漏洩を防止するためのセキュリティポリシーを策定する必要があります。 - マルチシグネチャーウォレットの使用:
マルチシグネチャーウォレットは、複数の署名が必要な仕組みで、資金の移動や取引の承認において高いセキュリティを提供します。
取引所は、ユーザーの資金を保護するためにマルチシグネチャーウォレットを採用すべきです。 - サードパーティ監査
取引所はサードパーティによるセキュリティ監査を実施することで、セキュリティの脆弱性を特定し、改善策を導くことができます。
監査レポートは、ユーザーに対して取引所のセキュリティに対する信頼性を示す重要な要素となります。 - 教育と意識向上
取引所はユーザーに対してセキュリティ意識を高めるための教育活動を行うことが重要です。
ユーザーに対してセキュリティのベストプラクティスや注意事項を提供し、フィッシング詐欺や不正なリンク、不審なメールに対する警戒心を醸成していくことが重要です。 - システム監視とログ管理
取引所はシステムの監視とログ管理を行うことで、不審な活動や攻撃の早期発見と追跡ができます。
異常なトラフィックやアクセスのパターンを監視し、不正な行為を特定することが重要です。
ユーザーは、取引所を選択するときに上記のようなセキュリティ対策を行なっている取引所を利用しましょう。
取引所が盗まれたユーザーの資産の返却も取引所により対応が異なり、返却までに時間がかかる場合もあります。
しかし、自分自身のセキュリティに対する知識と意識が最も重要です。
フィッシング
ハッカーは、フィッシングを用いてユーザーのアカウント情報や暗号通貨を盗むことがあります。
フィッシングは、ハッカーが偽のウェブサイトや電子メールを作成し、本物の取引所やサービスのように装い、ユーザーの個人情報や暗号通貨のウォレットの情報を入力させられ騙しとる手法です。
フィッシング攻撃の一般的な手法と注意点を説明します。
- 偽のウェブサイト
ハッカーは、本物のエクスチェンジやウォレットのウェブサイトに酷似した偽のウェブサイトを作成します。
この偽のウェブサイトには、本物と同じように見えるログインページや資金送信フォームがあります。
ユーザーが自分のアクセス情報を入力すると、ハッカーがそれを収集し、不正な操作を行います。 - フィッシングメール
ハッカーは、本物のエクスチェンジやサービスを装ったフィッシングメールを送信します。
メールは通常、緊急性や重要性を装った内容であり、ユーザーに対してアカウント情報の確認やパスワードの変更を促すことがあります。
メールには偽のリンクが含まれており、ユーザーがそれにアクセスすると、偽のウェブサイトに誘導されます。 - ソーシャルメディアの攻撃
ハッカーは、ソーシャルメディアの偽アカウントを作成し、エクスチェンジやサービスの公式アカウントとして偽装します。
ユーザーは、偽のアカウントからのリンクやメッセージを受け取り、それに従って偽のウェブサイトにアクセスしてしまうことがあります。
フィッシング攻撃を避けるためには、以下の注意点に留意する必要があります。
- メールやソーシャルメディア上で送られてきたリンクには注意し、必ず信頼できるソースからのものか確認しましょう。
- ウェブサイトにアクセスする際には、URLを正確に確認し、セキュアな接続を使用することが重要です。
安全な接続は「https://」で始まり、ブラウザーにロックアイコンが表示されます。 - パスワードや個人情報を求めるようなメールやウェブサイトには注意してください。
信頼できるエクスチェンジやサービスは、通常、個人情報を要求することはありません。
不審なメールやウェブサイトに対しては、情報を提供しないようにしましょう。 - 二要素認証(2FA)を有効にすることをおすすめします。
2FAは、ログイン時に追加の認証情報(通常はワンタイムパスワード)を要求するセキュリティ機能であり、アカウントのセキュリティを向上させます。 - ソーシャルメディアの公式アカウントやウェブサイトにアクセスする際は、公式のリンクやURLを使用しましょう。
不審なメッセージやリンクには注意してください。 - セキュリティソフトウェアやファイアウォールを使用し、デバイスを最新の状態に保つことも重要です。
これにより、悪意のあるソフトウェアやフィッシング詐欺からの保護が強化されます。
フィッシング攻撃は、ユーザーの資金や個人情報を危険にさらす可能性があるため、常に警戒心を持つことが重要です。
正規の取引所やサービスとの通信や操作を行う際には、セキュリティ対策を厳守しましょう。
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マルウェアとウイルス
暗号通貨市場において、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)やウイルスは、ユーザーのデバイスや情報を攻撃するために使用されることがあります。
ハッカーは、マルウェアやウイルスを使用して、ユーザーのコンピュータやモバイルデバイスに侵入し、暗号通貨ウォレットの情報を盗むことができます。
また、マイニングマルウェアと呼ばれる特殊なマルウェアを使用して、被害者のデバイスで暗号通貨を採掘(マイニング)することもあります。
では、マルウェアとウイルスに関連する概念と一般的な攻撃手法を説明します。
- ウイルス
ウイルスは、コンピュータやモバイルデバイスのプログラムやデータに感染し、自己複製する悪意のあるプログラムです。
ウイルスは、ユーザーがファイルを実行したり、感染したメディア(USBドライブなど)を接続したりすると感染します。
一度感染すると、ウイルスはデバイスやファイルを破壊したり、ユーザーの情報を盗んだりする可能性があります。 - トロイの木馬
トロイの木馬は、見かけ上は有益なプログラムやアプリケーションのように見えますが、実際には悪意のあるコードが含まれており、ユーザーのデバイスや情報を侵害します。
トロイの木馬は、ユーザーがそのプログラムをダウンロードしたり実行したりすることで感染します。
一度感染すると、ハッカーはデバイスにアクセスしたり、キーロギング(キーボード入力の監視)を行ったり、パスワードや個人情報を盗むことができます。 - マイニングマルウェア
マイニングマルウェアは、ユーザーのデバイスで暗号通貨を採掘するために使用される特殊なマルウェアです。
ユーザーの同意なしにデバイスに侵入し、そのリソースを使用して暗号通貨の採掘を行います。
これにより、デバイスのパフォーマンスが低下し、電力消費が増加する可能性があります。 - フィッシングリンクや添付ファイル
マルウェアやウイルスは、フィッシングメールや SNSのダイレクトメッセージ、フィッシングリンクを通じてユーザーに送信されることがあります。
ユーザーがリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりすると、マルウェアがデバイスに侵入します。
これらの攻撃を回避するためには、以下のセキュリティ対策が重要です。
- セキュリティソフトウェアの使用
セキュリティソフトウェアは、マルウェアやウイルスを検出・防御するための重要なツールです。定期的な更新とスキャンを行い、潜在的な脅威からデバイスを保護しましょう。 - ソフトウェアの更新
デバイス上のソフトウェアやアプリケーションを最新の状態に保つことは重要です。最新のセキュリティパッチや修正が含まれており、既知の脆弱性に対して保護されます。 - 不審なリンクや添付ファイルの回避
フィッシング攻撃やマルウェア感染のリスクを減らすために、不審なリンクや添付ファイルには注意を払いましょう。
信頼できる送信元からのみリンクをクリックし、不明なファイルを開かないようにしましょう。 - オフラインストレージの使用
ウイルスやマルウェア感染のリスクを減らすために、重要な暗号通貨のウォレットやデータをオフラインストレージにバックアップすることを検討してください。
これにより、オンライン接続されたデバイスに対する攻撃から保護されます。 - 注意深い情報の共有
機密情報や個人情報を共有する際には、信頼できるセキュアな方法を使用しましょう。
機密情報やアカウント情報を電子メールやメッセージで送信することは避け、公開されたネットワーク上での情報の共有には注意を払いましょう。
暗号通貨市場では、セキュリティに対する注意が必要です。
適切なセキュリティ対策を講じることで、マルウェアやウイルスからのリスクを最小限に抑えることができます。
ソーシャルエンジニアリング
ハッカーは、ソーシャルエンジニアリングの手法を使用して、ユーザーの情報を騙し取ることがあります。
例えば、ハッカーは、ウェブフォーラムやソーシャルメディアで偽のアカウントを作り、ユーザーから個人情報やアクセス情報を入手することがあります。
これらの活動により、ユーザーは暗号通貨を失ったり、個人情報が漏洩したりするリスクがあります。
ソーシャルエンジニアリングは、心理学的な手法や人々の信頼や不注意を利用して、悪意のある行動や情報の入手を試みる攻撃手法です。
暗号通貨市場においても、ソーシャルエンジニアリングは頻繁に使用されます。
一般的なソーシャルエンジニアリングの手法と注意点を説明します。
- フィッシング攻撃
フィッシング攻撃は、前述の通り、偽のウェブサイトやメールを使用してユーザーの個人情報やアクセス情報を騙し取る詐欺手法です。
ユーザーは、本物と思われる取引所やサービスのサイトにアクセスし、個人情報を入力してしまう可能性があります。 - ソーシャルメディアの悪用
ハッカーは、ソーシャルメディア上で偽のアカウントを作成し、取引所やサービスのユーザーになりすますことがあります。
彼らは他のユーザーとの信頼関係を構築し、特定の情報やリンクを共有して信頼を勝ち取ります。
その後、ユーザーを偽のウェブサイトに誘導したり、マルウェアを送信したりすることで、情報を盗みます。 - インターネットフォーラムやチャットグループの悪用
暗号通貨に関するインターネットフォーラムやチャットグループでは、ユーザーがアドバイスや情報を共有するため、悪意のあるユーザーはそこでの信頼関係を構築し、ユーザーの個人情報やアカウント情報を入手しようとします。
また、有益な情報やリンクを提供するフェイクアカウントを作成することもあります。
ソーシャルエンジニアリング攻撃を回避するためには、以下の注意点に留意する必要があります。
- 不審なリンクや添付ファイルには注意を払いましょう。
ソーシャルメディアやインターネットフォーラムからのリンクやファイルは、信頼できるソースからのものか確認しましょう。 - 個人情報やアカウント情報を求めるメールやメッセージには注意を払いましょう。
正規のエクスチェンジやサービスは、一般的に個人情報をメールやメッセージで要求しません。
不審な情報の提供を求めるメッセージに対しては、慎重に対応しましょう。 - ソーシャルメディアやインターネットフォーラムでの情報共有には注意を払いましょう。
個人情報やアカウント情報を公開する前に、情報を要求する相手が本当に信頼できる人物かを確認する必要があります。 - エクスチェンジやサービスの公式ウェブサイトや公式ソーシャルメディアアカウントを使用しましょう。
不正なウェブサイトやフェイクアカウントは、公式と偽ってユーザーをだますために作成されることがあります。
信頼できる情報源を使用することで、ソーシャルエンジニアリング攻撃を回避できます。 - 二要素認証(2FA)を有効にすることをおすすめします。
2FAは、追加の認証手段を要求することで、アカウントへの不正アクセスを防ぐ効果があります。
パスワードだけでなく、SMSコードや認証アプリを使用することで、セキュリティレベルを向上させましょう。 - 定期的な教育とセキュリティ意識の向上も重要です。
暗号通貨市場のセキュリティに関する最新情報を追跡し、悪意のある手法や攻撃の傾向について学習しましょう。
また、自身のセキュリティ意識を高め、不審な活動や詐欺行為に注意を払うことが重要です。
ソーシャルエンジニアリング攻撃は巧妙に行われることがあり、ユーザーの不注意や信頼の裏切りを利用します。
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DMは詐欺(ハッカー)
Discord や Twitterのダイレクトメッセージ(DM)は、100%詐欺(ハッカー)です。
ダイレクトメッセージに貼り付けられているリンクは絶対クリックしてはいけません。
Discordは、設定でダイレクトメッセージを受信しないようにできます。
必ず設定しておきましょう。
常に慎重さと警戒心を持ち、セキュリティ対策を遵守することが重要です。
まとめ
今回は、暗号通貨市場におけるハッカーの活動と対策について解説しました。
- 取引所への攻撃
- フィッシング
- マルウェアとウイルス
- ソーシャルエンジニアリング
これらのハッカーの攻撃に対する1番のセキュリティは、自分自身がしっかりセキュリティに対する知識をつけて、常に意識することです。
わたしの友人も数ヶ月前、Twitterからの DMで、
「新しい P2E ゲームを作っている運営です。Twitterで活発に活動されているのを拝見しました。よろしければ開発中のゲームのベータ版を利用してみませんか?」
と英文でダイレクトメッセージが届き、添付されていたリンクをクリックしてしまい、約100万円相当のNFTを含む暗号通貨を盗まれました。
長く暗号通貨投資をやっている人でも、疲れやほんの少しの油断で財産を盗まれてしまいます。
自分には関係ないと思わず、しっかりセキュリティ対策と意識を高めていきましょう。
では、また。